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イトーキ アクト2 レビュー|全4モデルの違いと初代からの変化を整理

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アクトチェアを調べていたら、「Act2」という名前が並んで出てきた。初代とどこが違うのか、2代目を選ぶ意味はあるのか。12万円を超える椅子だから、そこが分からないまま決めたくない。その感覚はまっとうだと思う。

先に結論を書く。イトーキ公式オンラインショップで買えるアクト2は4モデルだけで、4つとも肘は可動式の4Dリンクアーム。だから迷う軸は「背もたれがメッシュかエラストマーか」と「ヘッドレストを付けるか」の2つしかない。初代から変わった座面と腰まわりの仕組み、4モデルの価格帯、向かない人まで、公式の公開情報をもとに整理した。

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イトーキ アクト2(Act2)とは|2025年6月発売の2代目

アクト2は、2018年発売のアクトチェアの後継として2025年6月4日に出たイトーキのタスクチェアだ。見た目の骨格は初代を引き継いでいて、くるぶしを支点に背と座が連動して傾く「アンクルムーブ・シンクロロッキング」も同じ。変わったのは、体に触れる部分の中身。

初代から変わった3つのところ

1つ目は座面。「レスピテック」という2層構造の素材になった。上の触感層がポリエステル不織布のFibre cushion VL(帝人フロンティア)、下のクッション層が熱可塑性ポリエステルエラストマー繊維を立体的に絡めたブレスエアー®(東洋紡エムシー)。座の芯にはスリット入りのポリプロピレン樹脂のシェルが入っている。

2つ目は腰。「ペルヴィス&ランバーサポート」が付いた。第三腰椎と骨盤の2点を支える設計で、パッドの位置は60mmの範囲を7段階で動かせ、もたれると固定される。初代は型番によってランバーサポートが付かないものがあったが、今回確認したアクト2の型番はすべて付いていた。

3つ目は頭。ヘッドレスト付きモデルの「アジャスタブルヘッドサポート」は、上下60mm・前方30度まで動く。

寸法も少しだけ変わっている。公式カタログの同じ構成(メッシュ・可動肘・ヘッドレストなし)どうしで並べるとこうなる。

項目 初代 アクトチェア アクト2
型番の頭 KG-47x KJ-45x(メッシュ)/ KJ-42x(エラストマー)
座面高 440〜555mm 450〜565mm
座幅 540mm 530mm
座奥行 365〜440mm 370〜445mm
本体の奥行 540〜615mm 545〜620mm
肘の高さ(床から) 605〜720mm 615〜730mm
全高(ヘッドレストなし) 1000〜1115mm 1000〜1115mm
ランバーサポート 型番により無いものあり ペルヴィス&ランバーサポート付
ロッキング アンクルムーブ・シンクロロッキング 同じ(最後傾20°・5カ所で固定)

※寸法はイトーキ法人カタログ(初代 KG-477JV/アクト2 KJ-457JV)、ロッキングはイトーキ公式の公表値。

座面が10mm上がり、座幅が10mm狭くなった。差は小さいが、今の椅子で「座面を一番下にしてもまだ高い」と感じている人は、下限が450mmになった点だけ先に見ておきたい。

肘の仕様を3グレードから選べたのが初代の特徴だった。そのグレード差や初代の価格を知りたい人は、初代イトーキ アクトチェアのレビューで整理している。この記事はアクト2に絞って進める。

読者
読者
初代とAct2、外から見るとあまり違いが分からないんですよね…

そうなんです、骨格はほぼ同じなので。違いは座面の素材と腰のサポート、それにヘッドレストの仕組みです。毎日長く座るなら効いてくるのは座面と腰なので、そこにお金を払う椅子だと思ってもらうとズレません。
編集部
編集部

公式ストアのアクト2は4モデル|選ぶ軸は2つだけ

アクト2で検索すると、肘なしやT字型の固定肘、カウンター用のハイポジションまで出てくることがある。それらは法人向けカタログの型番だ。個人向けの公式オンラインショップに並んでいるのは、下の4モデル。4つとも肘は4Dリンクアーム(上下・前後・回転をワンアクションで動かす可動肘)になっている。

モデル 背もたれ ヘッドレスト 全高 届き方 価格帯
KJ457JV メッシュ なし 1000〜1115mm 完成品 約12万〜13万円
KJ457JVE メッシュ あり 1150〜1325mm ヘッドレストのみ自分で取付 約13万〜15万円
KJ427PV エラストマー なし 995〜1110mm 完成品 約13万円
KJ427PVE エラストマー あり 1150〜1325mm ヘッドレストのみ自分で取付 約14万〜16万円

※価格はショップや時期によって変わります。最新はリンク先でご確認ください

4モデルとも、幅640〜780mm・奥行545〜620mm・座面高450〜565mm は共通。違いは背もたれの素材とヘッドレストの有無だけで、組み合わせると4つになる、という整理で十分だ。

軸1: メッシュかエラストマーか

メッシュは網状の張地を張った背もたれ。エラストマーは背のフレームがない作りで、公式は「体格の大きい人にもフィットする柔軟性」をうたっている。どちらも背もたれは肩の動きに合わせて回るピボット構造だ。

公式ストアの価格どうしだと、エラストマーのほうが約8,000円高い。ただ、座ったときの感触の違いは公式ページに数値で出ていない。ここは正直、スペック表だけでは決めきれない部分。ショールームなどで実物に座れるなら、この軸だけは座って決めたほうが後悔しにくいと思う。座れないなら、見た目の好みで選んでいい。座面は4モデルとも同じレスピテックだから。

軸2: ヘッドレストを付けるか

ヘッドレスト付きは全高が1150〜1325mmになり、価格は公式ストアどうしで約27,000円上がる。頭を預ける位置は上下60mm・前方30度まで動かせる。

付けるかどうかは、背もたれを倒して頭を預ける時間があるかで決めればいい。Web会議の合間にもたれて一息つく人には意味がある。一方で、ずっと前のめりでキーボードを打っている人には、使わない装備に約27,000円を払うことになる。部屋が狭くて椅子の背が視界に入るのが気になる人も、なしのほうが圧迫感は小さい。

公式ストアにはヘッドサポートの単品(KJP-420PS)もある。ただ、ヘッドレストなしモデルに後から付けられるかは、公式ページの記載では確認できなかった。「とりあえずなしで買って、あとで足す」つもりなら、購入前にイトーキに型番を伝えて確かめておきたい。

色とキャスターは公式ストアなら同じ価格

どのモデルも色はブラック・ライトグレー・ダークグレーの3つ。キャスターはカーペット向けのナイロン双輪と、フローリングなど硬い床向けの抵抗付ウレタン双輪から選ぶ。ウレタンのほうは、座っていないときに椅子が勝手に転がりにくい。公式ストアではどれを選んでも価格は同じなので、床に合わせて選べばいい。

イトーキ アクト2のデメリット・買う前に気になる点

12万円を超える椅子なので、合わない人の話も書いておく。実機を使った感想ではなく、公式の仕様から読み取れる範囲での話だ。

大きく倒してくつろぐ椅子ではない

背の最後傾角度は20°。5カ所で角度を固定でき、ロッキングの強さも5段階で調節できるが、これはデスクワーク中の姿勢を支えるための可動域だ。深く倒して昼寝をしたい人には物足りない。そこが最優先なら、リクライニングの大きいゲーミングチェア系を見たほうが早い。

座面の奥行は最大445mm

座奥行は370〜445mmで、座面の下のレバーで75mmの範囲を調節できる。前の縁が折れ曲がる方式で体格差を吸収する作りだが、椅子の上であぐらをかきたい人にはいちばん深くしても広くはない。普通に座る分には問題になりにくいサイズ。

肘の可動範囲は数字で確認できなかった

4Dリンクアームは上下・前後・回転をワンアクションで動かせる、とアクト2の公式ページにはある。ただ、何mm・何度動くかの数値は見当たらなかった。初代の数値はあるが、アクト2で同じとは限らないのでここには書かない。肘の高さそのものは床から615〜730mm。デスクの高さと合わせたい人は、この数字で見当をつけてほしい。

Amazonで見つかったのはヘッドレスト付きだけ

Amazonで型番まで確認できたのは、メッシュとエラストマーのヘッドレスト付きモデルだけだった。ヘッドレストなしの2モデルは、この記事では公式ストアの楽天店のリンクを置いている。もう一つ、検索すると初代(KG-47x)とアクト2(KJ-45x・KJ-42x)が同じ画面に混ざって出てくることがある。写真だけでは見分けにくいので、注文前に型番の頭2文字がKJになっているかを見てほしい。

読者
読者
初代のほうが安く出ていることもあるし、迷うな…

迷ったら、座面と腰のサポートにお金を払う気があるかで決めていいと思います。そこに価値を感じないなら初代で十分ですし、毎日7〜8時間座るならアクト2の変更点はちゃんと意味があります。どちらにするにしても、型番がKGかKJかだけは注文前に見てくださいね。
編集部
編集部

イトーキ アクト2のおすすめモデル|公式ストアの全4モデル

ここからは4モデルを1つずつ見ていく。どれも可動肘・ペルヴィス&ランバーサポート・レスピテック座面は共通で、最大3年のメーカー保証(外観1年/機能2年/構造部材3年)が付く。生産国は日本だ。

イトーキ アクト2 メッシュ ヘッドレストなし(KJ457JV)

項目 内容
背もたれ メッシュ
ヘッドレスト なし
肘 4Dリンクアーム(可動肘)
サイズ 幅640〜780×奥行545〜620×高さ1000〜1115mm/座面高450〜565mm
届き方 完成品
価格帯 約12万〜13万円

4モデルの中でいちばん手が届きやすい構成。座面と腰のサポートという、アクト2で変わった部分はすべて入っている。ヘッドレストを使う場面が思い浮かばない人、まずアクト2そのものを試したい人はここからでいい。完成品で届くので、箱から出せばすぐ座れる。

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※楽天のページは色とキャスターを選ぶ形式です。

イトーキ アクト2 メッシュ ヘッドレスト付(KJ457JVE)

項目 内容
背もたれ メッシュ
ヘッドレスト あり(上下60mm・前方30度)
肘 4Dリンクアーム(可動肘)
サイズ 幅640〜780×奥行545〜620×高さ1150〜1325mm/座面高450〜565mm
届き方 本体は完成品、ヘッドレストのみ自分で取付
価格帯 約13万〜15万円

メッシュの背に、頭を預けられるヘッドサポートを足した構成。Amazonの商品名では「エクストラハイバック」と表記されている。打ち合わせの合間にもたれて目を閉じる、という時間がある人ならこちら。ヘッドレストは届いてから自分で取り付ける。

Amazonのリンク先はライトグレー・ナイロンキャスターの型番(KJ457JVE-GNW6C)。ブラックやダークグレー、ウレタンキャスターを選びたい人は楽天のページで選べる。

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※楽天のページは色とキャスターを選ぶ形式です。

イトーキ アクト2 エラストマー ヘッドレストなし(KJ427PV)

項目 内容
背もたれ エラストマー(背フレームなし)
ヘッドレスト なし
肘 4Dリンクアーム(可動肘)
サイズ 幅640〜780×奥行545〜620×高さ995〜1110mm/座面高450〜565mm
届き方 完成品
価格帯 約13万円

背のフレームがないエラストマーで、ヘッドレストなし。メッシュとの差は公式ストアどうしで約8,000円。座り心地の違いは数字で比べられないので、この価格差を見た目の好みに払えるかで決めることになる。完成品で届く。

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※楽天のページは色とキャスターを選ぶ形式です。

イトーキ アクト2 エラストマー ヘッドレスト付(KJ427PVE)

項目 内容
背もたれ エラストマー(背フレームなし)
ヘッドレスト あり(上下60mm・前方30度)
肘 4Dリンクアーム(可動肘)
サイズ 幅640〜780×奥行545〜620×高さ1150〜1325mm/座面高450〜565mm
届き方 本体は完成品、ヘッドレストのみ自分で取付
価格帯 約14万〜16万円

4モデルの最上位にあたる構成。エラストマーの背とヘッドサポートの両方が付く。4つの中で最も高いぶん、ヘッドレストを毎日使う前提で、背もたれの見た目にもこだわりたい人向けだ。

Amazonは色とキャスターごとにページが分かれている。下のボタンはブラック・ナイロンキャスター(KJ427PVET1T1C)。フローリングで使うならウレタンキャスターのブラック・ライトグレーもある。

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※楽天のページは色とキャスターを選ぶ形式です。

初代アクトチェアとどちらを選ぶか

判断材料は2つ。肘のグレードを選びたいか、座面と腰のサポートが欲しいか。

公式ストアのアクト2は全モデル可動肘なので、「肘なしや固定肘にして価格を抑えたい」という選び方はできない。それがしたいなら初代を見ることになる。逆に、初代で型番によっては付かなかったランバーサポートが標準で、座面も新しくなっているのがアクト2。毎日長時間座る人ほど、その差を受け取る時間が長くなる。

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オカムラのシルフィーや、同じイトーキのサリダと比べたいなら、シルフィー・アクト2・サリダの違いで3脚の公式仕様を並べている。

よくある質問

アクト2は組み立てが必要ですか?

ヘッドレストなしの2モデルは完成品で届く。ヘッドレスト付きの2モデルも本体は完成品で、ヘッドレストだけを自分で取り付ける。

保証は何年ですか?

最大3年。JOIFAのオフィス家具ガイドラインに沿ったもので、外観の表面仕上げが1年、上下・回転・ロッキング機構・キャスターなどの機能が2年、構造部材が3年になっている。

調節レバーはどこにありますか?

角度の固定、座面の上下、ロッキングの強弱のレバーはすべて座面の右下にまとまっている。右手側に集まっているので、どこを触ればいいか迷いにくい。座の奥行は座面の下のレバーで調節する。

ヘッドレストなしを買って、あとからヘッドレストを付けられますか?

公式ストアにはアクト2用のヘッドサポート単品(KJP-420PS)がある。ただ、ヘッドレストなしモデルへの後付けに対応しているかは、公式ページの記載では確認できなかった。後付けのつもりなら、購入前にイトーキに型番を伝えて確認してほしい。

キャスターはどちらを選べばいいですか?

カーペットならナイロン双輪、フローリングなど硬い床なら抵抗付ウレタン双輪。ウレタンは座っていないときに転がりにくい。公式ストアではどちらでも価格は変わらない。

まとめ

個人向けのアクト2は4モデルで、肘は全部4Dリンクアーム。決めることは「背もたれはメッシュかエラストマーか」と「ヘッドレストを付けるか」の2つだけだ。価格帯は約12万〜16万円。初代からの変化は、2層構造のレスピテック座面、骨盤と腰を2点で支えるペルヴィス&ランバーサポート、上下60mm・前方30度まで動くヘッドサポートの3つになる。

迷ったら、メッシュのヘッドレストなしを起点に考えるといい。頭を預ける時間があるならヘッドレスト付きへ、背もたれの見た目にこだわるならエラストマーへ、と1段ずつ足していけば、払う理由のない装備にお金を出さずに済む。注文前には型番の頭がKJになっているか、もう一度だけ見てほしい。

読者
読者
結局、最初の1脚ならどれにすればいいですか?

私が選ぶなら、メッシュのヘッドレストなしから考えます。アクト2で変わった座面と腰のサポートは4モデル全部に入っているので、まずそこを手に入れるのがいちばん無駄がないです。打ち合わせの合間にもたれて頭を休めたい人だけ、ヘッドレスト付きを選べば十分ですよ。
編集部
編集部

  • この記事を書いた人

ものちょいす編集部

在宅で長く座って働く人が、自分に合うデスク用品を選びやすくなるように情報を整理しています。座面の高さや天板サイズ、保証期間などをメーカー公式の仕様と公開情報で並べ、向く人・向かない人をはっきり書くのが方針です。価格や仕様は変わることがあるので、購入前は販売ページで確認してください。当サイトはアフィリエイト広告の収益で運営しています。

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