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イトーキ サリダYL9・YL9A・YL9Gの違い|公式仕様で比較

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デスクチェアおすすめ7選や腰痛対策の記事を読んで、「イトーキ サリダ」が気になった人は多いと思う。国内老舗ブランドで、上を見ればキリがないオフィスチェアの中では手が届く価格。記事の中でも印象に残りやすいモデルだ。

ところが実際に検索すると、途端に迷子になる。YL7、YL8、YL9と数字が並ぶうえ、同じYL9の中にもYL9A・YL9Gという別の型番がある。自分が見ている商品がどれなのか、他と何が違うのかがよく分からない。しかも検索結果には新品だけでなく中古品まで混じっていて、正直どれを選べば失敗しないのか分かりにくい。

結論から言うと、YL7・YL8・YL9を分けている一番大きな軸は「背もたれの張地」と「ランバーサポートの有無」の2つ。そしてもう一つ、価格の落とし穴がある。同じ「YL9」でも構成違いが3種類あり、通販サイトでは同じ画面に3万円台から並ぶ。安く見えるほうを押すと、この記事で扱っているモデルとは別物が届く。

この記事では、グレードの違いと、実際に読み取れるデメリット、YL9の中の3種類の見分け方、そして中古・並行流通品に手を出す前のチェックポイントまで、イトーキ公式の商品情報と公開レビューをもとに整理する。

本記事について

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先に結論|サリダYL9・YL9A・YL9G・YL8・YL7Rの違い早見表

仕様はイトーキ公式オンラインショップの商品ページに載っている値だけで並べた。YL9系の3つは脚・座面・肘、それにロッキングの方式で分かれる。YL8・YL7Rとの差は、背もたれの素材と独立したランバーサポートの有無だ。

型番 価格の目安 背もたれ ランバーサポート 肘 脚 座面クッション ロッキング
YL9-BLEL
(この記事で紹介)
約57,000〜58,000円 エラストマー樹脂 独立機構なし(背もたれの形で支える) 1D・9段階(上下98mm) アルミダイキャスト 厚30mm 体重感応式
YL9G-G-BLEL 約49,000〜50,000円 エラストマー樹脂 独立機構なし 4D(上下100mm11段階・前後50mm・左右25mm・角度) ガラス繊維強化ナイロン 厚40mm(座は布張り) 体重感応式
YL9A-GREL 約33,000〜40,000円 エラストマー樹脂 独立機構なし 1D・9段階(上下98mm) ガラス繊維強化ナイロン 厚40mm シンクロロッキング(体重感応式ではない・105°で固定可)
YL8-SGBL-AEL 約46,000〜47,000円 弾性糸入りメッシュ あり(6段階・60mm) 1D・9段階(上下98mm) ガラス繊維強化ナイロン 厚30mm 体重感応式
YL7R-BBK-HAEL 約29,000〜34,000円
(色で価格が違い、グレーのほうが高い)
メッシュ張地+表張地の二重張り あり(5段階・40mm) 3D(上下7段階・左右角度最大36°・前後5cm) ガラス繊維入りナイロン 厚53mm 強弱を座の裏のノブで手動調節

※価格はショップや時期によって変わります。最新はリンク先でご確認ください

イトーキ サリダとは

国内ロングセラーのコスパチェア

イトーキは国内のオフィス家具メーカーで、法人向けの納品実績が長い。サリダはその中でも個人向け・在宅ワーク向けに置かれたシリーズだ。イトーキ公式オンラインショップのYL9Aの商品説明では、YL9シリーズは累計販売台数4万台を突破したロングセラーとして紹介されている。この記事で扱うYL9-BLELは、体重を感知してロッキングの硬さが自動で変わる体重感応式シンクロロッキングを、この価格帯で積んでいるのが特徴だ(同じYL9系でもYL9Aは体重感応式ではない。後で詳しく書く)。

YL9の背もたれは、メッシュのように見えて実はエラストマー樹脂(TPE)を格子状に成形したものだ。生地を張ったメッシュとは素材そのものが違う。イトーキの説明では、プラスチックにはない柔軟性とゴムにはない強度・耐久性を併せ持つ素材で、耐アルコール性能があるためアルコールで拭ける。布のメッシュより手入れが雑でいいのは、素材の性質としてちゃんと裏がある。

在宅ワーク・自宅用チェアとしての立ち位置

サリダシリーズ自体は1万円台のモデルから揃っているが、この記事で扱うYL9-BLELは5万円台。1万円台の入門モデルと10万円超のハイエンドのちょうど中間にあたる。「安すぎる椅子はすぐへたるが、10万円は出せない」という層に刺さる位置づけだ。同じイトーキには、可動肘・4Dリンクアームを備えたより上位のシリーズ「アクトチェア」もある。予算を上げてでも肘の調整幅を求めるなら、イトーキ アクトチェアのレビューもあわせて見ておくと比較しやすい。新しい「アクト2」についてはイトーキ アクト2のレビューで4モデルの違いをまとめている。

サリダ YL7・YL8・YL9はここが違う|グレードの見分け方

まず前提から。サリダは10モデル以上あるシリーズで、YL7・YL8・YL9はその中の「ヘッドレスト付きハイバック=高機能モデル」の3つを指す。この下にはYL2・YL5・YL6といった、ヘッドレストや肘を省いて価格を抑えたモデルが並ぶ。だから「サリダ=3種類」ではない。上位3モデルを比べているのがYL7・YL8・YL9だ、と思っておくといい。

3つともシンクロロッキングを積んだハイバックという骨格は共通。ただしロッキングの方式は同じではなく、YL8とYL9(YL9-BLEL)は体重感応式、YL7Rは座の裏のノブを回して強弱を自分で調節する方式になる。それ以外で違うのは、主に次の3点だ。

① 背もたれの張地(メッシュ vs エラストマー樹脂)

YL7・YL8は布を張ったメッシュ素材。YL9だけが素材そのものを変えていて、前述のとおりエラストマー樹脂(TPE)を格子状に成形した背もたれになる。見た目はどちらもメッシュっぽく見えるが、作りは別物だ。メッシュは張った布のしなりで体を受け、エラストマーは成形した樹脂の格子で受ける。構造が違うので、体の受け止め方も同じではない。

② ランバーサポートの有無と腰の支え方

YL7・YL8には、独立して動くランバーサポートが付いている。イトーキ公式オンラインショップの商品ページを見ると、YL8は6段階・60mmの範囲、YL7の現行モデル(YL7R)は5段階・40mmの範囲で、腰の当たる位置を自分の体格に合わせて調整できると書かれている。

一方、YL9の商品ページにはランバーサポートの記載がない。代わりに書かれているのは、エラストマーの背もたれが「背中にフィットする形状に成型されているので、背骨のS字カーブにフィットし腰への負担を軽減」という説明だ。腰を支えるパーツを別に付けるのではなく、背もたれ全体の形で受け止める設計、ということになる。

腰の位置を自分で詰めたいのか、背もたれ任せでいいのか。ここがYL8とYL9の一番大きな分かれ目で、腰痛対策の記事からこの記事に来た人には最も効く違いだと思う。

③ ヘッドレスト・座面・肘の調整幅

ヘッドレストはYL7・YL8がメッシュ素材で柔らかめ、YL9は樹脂製でやや硬めのサポート感になる。ただし調整機能そのものはYL9も持っていて、公式ページでは7段階の高さ調整と、4段階(調整角度66°)の上下首振りに対応すると案内されている。座面も5段階(50mmスライド)で奥行きを変えられる。「エラストマーだから調整できない」ということはない。

物足りないのは肘だ。この記事で紹介するYL9-BLELの肘掛けは、高さ方向9段階(上下98mm)の調整のみ。前後・左右には動かない。細かく肘の位置を詰めたい人には割り切りが要る部分で、ここは後で触れるYL9Gという派生モデルが答えになる。

ちなみに「YL7」は現行だと「YL7R」

イトーキ公式オンラインショップの現行ラインナップ(2026年10月時点)には、単なる「YL7」がない。代わりに「YL7R」という型番が並んでいる。中古市場や型落ち品で「YL7」を見かけるのは、そのためだ。YL7の情報を探して古いレビューに当たった場合、今売られている現物とは仕様が違う可能性がある点は頭に入れておきたい。

型番の英数字を1文字ずつ完全にデコードするのは、公式のカタログを見ても骨が折れる作業で、この記事でもそこまでは踏み込まない。正確な現行仕様・価格は、必ず購入先の商品ページで最終確認してほしい。数字1桁の思い込みで買ってグレードが違った、というのが一番避けたい失敗だ。

YL7Rは3万円前後で3Dアームとランバーを持つ

予算を3万円前後に抑えたいなら、現行のYL7Rも候補に入る。価格の目安は約29,000〜34,000円(色で価格が違い、グレーのほうが高い)。それでいて、5段階・40mmの範囲で動くランバーサポートと、上下7段階・左右の角度最大36°・前後5cmに動く3Dアームを持っている。肘の自由度だけで比べれば、高さしか動かないYL9-BLELより上だ。

違うのは背もたれとロッキング。背もたれはエラストマー樹脂ではなく、メッシュ張地に表の張地を重ねた二重張りで、ロッキングは体重感応式ではなく、座の裏のノブで強弱を自分で決める。リクライニングの角度は4段階(102/111/120/128°)。体重に合わせて硬さが変わるほうがいいか、自分で決めたいかで好みが分かれる。肘の自由度と価格を優先するならYL7R、エラストマーの背もたれと体重感応式のロッキングを取るならYL9-BLEL、という分け方になる。

読者
読者
サリダって調べるとYL7もYL8もYL9も出てきて、結局何が違うのか分からないんですが

一番の違いは背もたれの素材とランバーサポートの有無です。YL7・YL8はメッシュ張地で、腰を支えるパーツが独立して付いている。YL9はエラストマー樹脂で、そのパーツがない代わりに背もたれの成型形状で腰を受ける設計です。当サイトで扱っているのはYL9で、この後デメリットも含めて正直に整理します。
編集部
編集部

イトーキ サリダ YL9のデメリット・後悔しやすいポイント

5万円台という価格は、決して気軽な買い物ではない。ここからは公開されているレビュー記事から見えてきた、後悔・失敗につながりやすいポイントを整理する。実機を使った体験談ではなく、あくまで公開情報から読み取れる傾向として書いている。数字で裏が取れる部分は、イトーキ公式の商品情報で補った。

座面・背もたれの硬さに関する声

エラストマー樹脂の背もたれは、レビューを読む限り「硬め」という指摘が複数ある。メッシュのしなやかさを期待していると、座った瞬間の印象がイメージと違うかもしれない。

座面が薄いという声もある。これは数字で確かめられる話で、YL9-BLELの座面クッションは厚30mmのモールドウレタン。同じYL9系でもYL9A・YL9Gは厚40mmの柔らかいタイプを使っている。ただし救いもあって、イトーキは交換用の座面クッションを30mmタイプと40mmタイプの2種類で用意しており、公式ページによればYL9・YL9A・YL9G・YL8・YL6は座面を交換できる。座ってみて硬いと感じても、椅子ごと買い替えずに済む手はある(交換用座面はブラックのみ)。

肘掛けは高さ調整が中心という指摘

前述のとおり、YL9-BLELの肘掛けは高さ方向9段階(上下98mm)の調整のみで、前後・左右への調整には対応していない。デスクの高さに合わせて上下は詰められるが、キーボードとの距離や角度まで細かく合わせたい人には割り切りが必要だ。ここが譲れないなら、後述するYL9G(4Dアームレスト)を先に見たほうが早い。

座面裏の形状が掃除しにくいという指摘

座面の裏側に縦にリブが入ったデザインになっていて、非常に掃除がしにくいという指摘もある。ホコリやペットの毛が入り込みやすい家庭では、地味に効いてくるポイントだ。ついでに言うと、アルミダイキャスト製の脚は剛性が高い一方、金属なので冬場は触るとひんやり冷たい。好みが分かれる部分だと思う。

組み立ては自分でやる|プラスドライバーは別売

YL9-BLELはお客様組立品。イトーキ公式の商品ページによれば組立所要時間は約30分で、六角レンチは付属するがプラスドライバー(推奨先端サイズNo.3)は別売、つまり自分で用意する必要がある。届いたその日に座りたいなら、ドライバーが家にあるかを先に確認しておいたほうがいい。大きくて重い箱が届くので、開梱と組み立てのスペースも要る。届いてから慌てるパターンが一番もったいない。

一方で、コスパ・座り心地の評価は高い

悪い面ばかりではない。この価格で体重感応式シンクロロッキングが付く点は、仕様で見てもわかりやすい強みだ。長時間座ったときの疲れにくさを評価する個人レビューもあるが、硬さやアームレストの調整幅は好みが分かれる部分だ。

耐久性の裏付けもある。イトーキ公式の商品ページには、各種の耐久試験・負荷試験を行い世界標準の品質基準規格(BIFMA規格)の基準をクリアしていると明記されている。保証も最大3年(内訳は後述)。安い椅子との一番の差は、実はこのあたりに出る。

同じ「YL9」でも3種類ある|YL9・YL9A・YL9Gの違い

ここが、この記事で一番伝えたい部分だ。YL9には構成違いが3つあり、通販サイトでは同じ商品ページの中に並んで表示される。価格は約1万8千円も開くので、何も知らずに「安いほう」を押すと、狙っていたモデルとは別の椅子が届く。

価格の目安と、イトーキ公式の商品説明から読み取れる違いを並べるとこうなる。

型番 価格の目安 肘(アームレスト) 脚の素材 座面クッション ロッキング 位置づけ
YL9A-GREL 約33,000〜40,000円 1D・9段階(上下98mm) ガラス繊維強化ナイロン 厚40mm・柔らかめ シンクロロッキング(体重感応式ではない・初期位置105°で固定可) 公式いわく「YL9シリーズのカジュアルライン」
YL9G-G-BLEL 約49,000〜50,000円 4D(上下100mm11段階・前後50mm・左右25mm・角度) ガラス繊維強化ナイロン 厚40mm・柔らかめ
(座は布張り)
体重感応式シンクロロッキング ゲーム用途を想定したモデル
YL9-BLEL
(この記事で紹介)
約57,000〜58,000円 1D・9段階(上下98mm) アルミダイキャスト 厚30mm 体重感応式シンクロロッキング 公式いわく「長時間座る人のためのフルスペックモデル」

3つとも背もたれはエラストマー樹脂で、ヘッドレストの調整幅(7段階+角度4段階)も共通。だから写真だとほとんど見分けがつかない。差が出るのは脚の素材・座面の厚み・肘の可動軸の3点で、もう一つ、YL9Aだけはロッキングが体重感応式ではない。YL9とYL9Gの公式ページには「体重感応式」とあるが、YL9Aのページにはその記載がなく、書かれているのは「シンクロロッキング」と「初期位置105°で固定できる」ことだけだ。

正直に書くと、肘の調整だけを見れば4Dアームレストを積んだYL9Gのほうが、約8,000円安いのに自由度は上だ。肘の前後・左右・角度まで詰めたい人には、そちらのほうが素直な選択になる。一方でYL9-BLELの強みは、アルミダイキャストの脚。ガラス繊維強化ナイロンより剛性が高く、長く使ううえでの足回りの安心感が違う。座面も30mmで、沈み込みすぎず姿勢を保ちやすい。

まとめると、こうなる。

  • とにかく安く、柔らかい座面が好き(ロッキングは体重感応式でなくていい) → YL9A(約33,000〜40,000円)
  • 肘を細かく合わせたい → YL9G(約49,000〜50,000円)
  • 脚の剛性・へたりにくさを優先し、長く使いたい → YL9-BLEL(約57,000〜58,000円)

どれが「上」というより、優先する軸が違う。ただし買い間違いだけは避けたい。次のセクションで具体的な注意点を書く。

イトーキ サリダ YL9のおすすめポイント

今回紹介するのは、YL9系の中でもアルミダイキャスト脚を備えたフルスペックモデルのYL9-BLEL。前述のグレード差(張地・ランバーサポートの有無)を踏まえたうえで、「独立したランバー機構がなくても、背もたれの形で腰を受ける設計で十分」と判断できる人向けの1台として見てほしい。

イトーキ サリダ YL9(黒) YL9-BLEL 体重感応式シンクロロッキング

デスクチェアおすすめ7選・腰痛対策7選でも紹介したモデル

項目 内容
型番 YL9-BLEL
背もたれ エラストマー樹脂(TPE)・格子状成形(通気性・メッシュ形状)
ランバーサポート 独立機構なし(背もたれの成型形状で腰を支える設計)
ヘッドレスト あり(高さ7段階・上下首振り4段階/調整角度66°)
アームレスト 1D(高さ調整・9段階/上下98mm)
座面 クッション厚30mm・モールドウレタン/奥行調整5段階(50mmスライド)
ロッキング 体重感応式シンクロロッキング(最大126°・4段階固定:105/110/118/126°)
脚 アルミダイキャスト製
座面昇降 90mm可動(座面高42.5〜51.5cm)
本体サイズ W67×D70.5×H113.5〜122.5cm
回転 360度
保証 最大3年(1年:外観表面仕上げ/2年:機構部・可動部/3年:構造部材)
仕上げ お客様組立品(約30分・六角レンチ付属/プラスドライバーは別売)
価格の目安 約57,000〜58,000円

スペック表で見落とされがちなのが本体サイズだ。W67×D70.5cmあるので、幅100cm前後のデスクだと椅子のほうが存在感を持つ。ハイバックで背が高く、リクライニングすると後ろにもスペースが要る。買う前に、置く場所の実寸を測っておいたほうがいい。

そのうえで、楽天のページには絶対に押さえておきたい落とし穴がある。楽天のこのページは選択式で、同じ画面にYL9A(約33,000〜40,000円)・YL9G(約49,000〜50,000円)・YL9-BLEL(約57,000〜58,000円)が並ぶ。つまり、いま見ている画面に3万円台の価格が出ている可能性が高い。この記事で紹介しているのは一番上の約57,000〜58,000円のYL9-BLELで、安い2つは前のセクションで書いたとおり脚の素材・座面の厚み・肘の可動軸が違う別物だ。

安いほうが悪いわけではない。ただ「アルミダイキャストの脚が欲しくてYL9-BLELを買ったつもりが、届いたのはナイロン脚のYL9Aだった」となると、さすがに納得できないと思う。注文を確定する前に、選択されている型番がYL9-BLEL・価格が約57,000〜58,000円になっているかだけは必ず見てほしい。

YL9-BLELを選ぶ理由をあらためて整理すると、エラストマー樹脂の背もたれは通気性がありつつアルコールで拭ける手軽さがあり、アルミダイキャスト脚で足回りの剛性も高い。独立したランバーサポート機構がない代わりに、体重感応式シンクロロッキングと背もたれの成型形状で腰まわりを受ける設計だ。「腰を支えるパーツを自分で調整したい」という人はYL8を検討したほうがいいが、「へたりにくさと足回りの剛性を優先したい」という人にはYL9-BLELが素直な選択になる。

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サリダYL9のサイズと身長の目安

イトーキ公式の値では、YL9-BLELの本体サイズはW67×D70.5×H113.5〜122.5cm、座面高は42.5〜51.5cm(昇降幅90mm)。座面の奥行きは5段階(50mmスライド)、ヘッドレストは高さ7段階で動く。

「身長何cmまで合うか」は、イトーキが公表していない。公表されているのは座面高だけなので、ここから先は自分の体に当てはめて考えることになる。身長だけで線を引かないのは、同じ身長でも膝から下の長さに個人差があるからだ。

確かめ方はシンプルで、いまの椅子に浅く腰かけ、足裏全体を床につけて膝をおおむね90度に曲げる。その姿勢で床から膝裏までの高さを測る。室内履きを履いて座るなら、履いたまま測る。この数字が42.5〜51.5cmの間に入っていれば、YL9-BLELは座面の上げ下げだけで合わせられる、という計算になる。

  • 42.5cmより低い → 一番下げても足裏が浮きやすい。フットレストで足元を上げる前提で考える
  • 51.5cmより高い → 一番上げても膝がお尻より上に来やすい。座面高の上限が高いモデルから探したほうが早い(身長180cm以上向けのオフィスチェア比較)

ただ、これはあくまで座面高だけで見た目安で、座ったときの感覚までは保証できない。もう一つ、上の数値はYL9-BLELのもの。座面クッションが40mmのモデルは公式の座面高が少し違い、YL9Aは43.5〜52.5cm、YL9Gは42.5〜52.5cmと、上限が1cm高い。

読者
読者
サリダって中古でもよく見かけるんですが、新品と何が違うんですか

中古自体が悪いわけではないです。ただグレード(YL7・YL8・YL9)の不一致に加えて、YL9の中の3種類も写真では見分けがつきません。新品なら最大3年のメーカー保証が付きますが、中古は対象外のことが多い。安心を取るなら、Amazon・楽天のページで型番の一致と正規出品かどうかをきちんと見てから決めるのが手堅いですよ。
編集部
編集部

中古・並行流通品との見分け方|正規品を安心して選ぶには

イトーキは法人向けオフィス家具として長年納入されてきたメーカーなので、サリダも中古・リユース品の流通量が多いのが特徴のひとつだ。実際にオフィス家具の中古専門サイトや個人売買サイトでも複数の出品を確認できる。中古自体が悪いわけではないが、初めて買うなら気をつけたいポイントがある。

型番の一致を必ず確認する

写真の見た目が似ていても、YL7・YL8・YL9では張地もランバーサポートの有無も変わる。さらに厄介なのが、前述したYL9・YL9A・YL9Gの3種類だ。この3つは正面から撮った写真だとほぼ見分けがつかないので、中古の出品写真だけで判断するのはかなり危うい。

商品ページの型番表記が自分の欲しい構成(この記事ならYL9-BLEL)と一致しているか、購入前に必ず見ておいてほしい。特に中古・個人売買の出品は、型番の記載が「サリダ YL9」までで止まっていたり、写真と型番が一致していなかったりするケースもある。型番が最後まで書かれていない出品は、出品者に聞くか、見送るくらいでちょうどいい。

保証の有無を購入前に確認する

YL9-BLELには最大3年のメーカー保証が付く。イトーキ公式オンラインショップの商品ページによれば、内訳は1年が外観表面仕上げ(塗装・張地の変色や摩擦)、2年が機構部・可動部(上下・回転・ロッキング機構・キャスター)、3年が構造部材(座部・背もたれ部・肘かけ部・脚部)で、JOIFAオフィス家具ガイドラインに準拠している。要するに「一番壊れると困る骨格部分が3年」という組み方だ。

ただしこれはメーカー保証なので、中古・並行流通品は対象外になっているケースがある。フリマや個人売買で買うと、当然ながら保証書も付いてこない。Amazon・楽天で新品を買う場合も、保証の適用条件や手続き先は購入ページで確認しておいたほうが確実だ。

購入先の確認ポイント

新品を安心して選びたいなら、Amazon・楽天で「正規品」「イトーキ公式」などの表記があるか、出品者の情報も含めて見ておいたほうがいい。少しでも不安な表記があれば、無理に安さだけで決めず、別の出品を探すくらいの慎重さがちょうどいいと思う。

デスクチェアおすすめ7選の中でのサリダYL9の立ち位置

サリダYL9は「国内老舗ブランドの信頼感」という軸で選ばれることが多いモデルだが、在宅ワーク向けデスクチェアはこれだけではない。1万円台のエントリーモデルから10万円台のハイエンドまで、価格帯・機能で比較したうえで選びたい人は、横断で見てから決めたほうが失敗が少ない。

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サリダYL9を含む7製品を価格帯・機能で比較しています。予算・用途別に「どれを選べばいいか」を先に整理できます。

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YL7・YL8のようにランバーサポートを物理的に確保したい方、逆にもっと予算を抑えたい方は、比較記事の中で自分に合う価格帯を見つけたほうが早いと思う。

サリダより上の価格帯の国産チェアと比べたいなら、シルフィー・アクト2・サリダの違いで、標準で付く機能・届き方・保証年数の差を公式仕様で並べている。

よくある質問

サリダYL9とYL8、価格差はどのくらいですか?

価格の目安はYL8-SGBL-AELが約46,000〜47,000円、YL9-BLELが約57,000〜58,000円で、差は約1万1千円。この約1万1千円で変わるのは、背もたれの素材(メッシュ→エラストマー)・ランバーサポート(6段階60mmの独立機構→なし)・脚(ガラス繊維強化ナイロン→アルミダイキャスト)の3点。腰の位置を自分で調整したいならYL8、足回りの剛性と手入れのしやすさを取るならYL9、という分かれ方になる。

腰痛が気になる場合、サリダYL9は向いていますか?

サリダYL9は腰痛を治療する製品ではない。体重感応式シンクロロッキングや、背骨のS字カーブに沿わせる背もたれの成型形状は姿勢のサポートを目的とした設計だが、これはあくまで座り方の補助であって、医学的な治療効果を保証するものではない。強い腰痛が続いている場合や持病がある場合は、椅子を変える前に医師に相談してほしい。なお、腰を支えるパーツを自分で調整したいなら、独立したランバーサポート(6段階・60mm)を持つYL8のほうが構造的には近い。

サリダYL9の耐荷重はどのくらいですか?

イトーキ公式には、○kgという形の耐荷重の公表値は見当たらなかった。Amazonの商品ページの仕様欄には「最大推奨重量 250ポンド」という表示があるが、これはAmazon側の表示で、メーカーの公表値ではない。代わりに公式ページには、各種の耐久試験・負荷試験を行い世界標準の品質基準規格(BIFMA規格)の基準をクリアしている、という記載がある。数値そのものが知りたい場合や体格が大きめの方は、購入前に販売店・メーカーに問い合わせるか、可能なら実物を確認してから決めることをすすめる。

YL9とYL9A・YL9Gは何が違いますか?

背もたれのエラストマー素材とヘッドレストの調整幅は共通で、違うのは主に脚の素材・座面の厚み・肘の可動軸の3点。加えて、ロッキングが体重感応式なのはYL9とYL9Gで、YL9Aは体重感応式ではないシンクロロッキング(初期位置105°で固定可)になる。価格の目安はYL9Aが約33,000〜40,000円、YL9Gが約49,000〜50,000円、YL9-BLELが約57,000〜58,000円。YL9Aはガラス繊維強化ナイロン脚+厚40mmの柔らかい座面、YL9Gは4Dアームレスト+ガラス繊維強化ナイロン脚+厚40mmの座面、YL9-BLELはアルミダイキャスト脚+厚30mmの座面という構成になる。楽天の商品ページではこの3つが同じ画面に並ぶので、注文前に型番の確認が必要だ。

中古のサリダを買っても大丈夫ですか?

中古自体が絶対にダメというわけではない。ただしグレード(YL7・YL8・YL9)がずれていたり、保証の対象外になっていたりするリスクはある。型番の一致・保証の有無・購入先の3点を確認したうえで判断するのが安心だ。詳しくは前述の「中古・並行流通品との見分け方」を参考にしてほしい。

YL9とYL9A、どっちを選べばいいですか?

見るのは3点だけでいい。脚(YL9はアルミダイキャスト、YL9Aはガラス繊維強化ナイロン)、座面クッション(YL9は厚30mm、YL9Aは厚40mmの柔らかめ)、ロッキング(YL9は体重感応式、YL9Aは体重感応式ではない)。足回りの剛性と、体重に合わせて硬さが変わるロッキングが欲しいならYL9。柔らかい座面で価格を抑えたいならYL9A。背もたれのエラストマー樹脂と肘の調整(高さ9段階)は同じなので、そこで迷う必要はない。

YL8とYL9の一番の違いは何ですか?

腰を支える仕組みだ。YL8には独立したランバーサポート(6段階・60mm)が付いていて、腰に当たる位置を自分で動かせる。YL9にはそのパーツがなく、エラストマー樹脂の背もたれの形で腰を受ける。背もたれの素材もYL8は弾性糸入りメッシュ、YL9はエラストマー樹脂と別物で、座ったときの当たり方が変わる。腰の位置を自分で詰めたいならYL8、背もたれ任せでいいならYL9だ。

まとめ

サリダの高機能モデルはYL7・YL8・YL9の3つ。違いは主に背もたれの張地(メッシュかエラストマー樹脂か)とランバーサポートの有無で、YL9はエラストマー樹脂・アルミダイキャスト脚を採用し、独立したランバー機構の代わりに背もたれの成型形状で腰を支える設計になっている。

そして忘れてはいけないのが、同じYL9でもYL9A・YL9G・YL9-BLELの3種類があること。価格の目安はそれぞれ約33,000〜40,000円・約49,000〜50,000円・約57,000〜58,000円で、約1万8千〜2万4千円の開きがある。差は脚の素材・座面の厚み・肘の可動軸の3点で、YL9Aだけはロッキングが体重感応式ではない。

今回紹介したYL9-BLELの価格の目安は約57,000〜58,000円。楽天は3種類が同じ画面に並ぶ選択式のページなので、注文前に型番がYL9-BLEL・価格が約57,000〜58,000円になっているかだけは必ず確認してほしい。座面・背もたれの硬さやアームレストの調整幅は好みが分かれるところなので、そこを踏まえたうえで判断してから決めるのがいい。中古・並行流通品を検討するなら、型番の一致とメーカー保証(新品なら最大3年)の扱いは必ずチェックしてから決めよう。

読者
読者
結局、初めてサリダを買うならYL9でいいんですか?

足回りの剛性と手入れのしやすさを優先するなら、YL9-BLELで失敗しないと思います。ただ「腰を支えるパーツを自分で調整したい」なら、ランバーサポートが独立して付いているYL8のほうが合いますし、肘を細かく詰めたいなら4DアームのYL9Gという手もあります。あと、買うときは楽天のページで価格が約57,000〜58,000円になっているか絶対に確認してください。同じ画面に3万円台のYL9Aが並んでいるので、そこだけは慎重に。
編集部
編集部

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ものちょいす編集部

在宅で長く座って働く人が、自分に合うデスク用品を選びやすくなるように情報を整理しています。座面の高さや天板サイズ、保証期間などをメーカー公式の仕様と公開情報で並べ、向く人・向かない人をはっきり書くのが方針です。価格や仕様は変わることがあるので、購入前は販売ページで確認してください。当サイトはアフィリエイト広告の収益で運営しています。

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