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ノートPCに外部モニターを1台つないで在宅ワークを続けていると、ふとSNSで「デュアルモニターは正義」という言葉を見かけることがある。画面を並べて作業している人の写真は、たしかに効率が良さそうに見える。
それを見て、自分もモニターをもう1台増やすべきか気になり始めた——という人は多いと思う。ただ、デスクのスペースにも予算にも限りがある。増やして後悔した、という話も聞くと余計に踏み切れない。
本記事について
この記事で分かることは次の3つ。
- モニターを増やす効果が出やすい作業・出にくい作業の見分け方
- 1台/2台/ウルトラワイドそれぞれの向き不向き
- 狭いデスクで2台置けるかの現実的な目安と、予算別の増設プラン
先に言っておくと、この記事は「2台にしましょう」と背中を押すための記事ではない。1台のままで十分な人も普通にいる。読み終えたときに、自分がどちらのタイプかを自分で判断できる状態になっていれば十分だ。
在宅ワークでモニターを増やす目的を整理する
「作業領域が増える」で何が変わるか
モニターを増やす一番の変化は、画面を切り替える回数が減ることだ。ノートPC1台だと、資料を見ながら別のウィンドウで入力する作業は、どうしてもAlt+Tabの往復か、画面分割で小さくした2つの窓を睨むことになる。
モニターが2台あれば、片方に資料、片方に作業画面を出したままにできる。ウィンドウを行き来する手間そのものが減る、というのが素直な効果だ。ここで正直に言っておきたいのだが、「作業効率が○%上がる」という類の断定はしない。効果の感じ方は作業内容とやり方次第で、数値化できるほど単純な話ではないからだ。
体感として変わりやすいのは、切り替えの手数と、画面を探す視線移動のストレスが減ること。逆に、そもそも1つのアプリだけをずっと見ている作業なら、この恩恵はほとんど発生しない。
効果が出やすい作業・出にくい作業
ここが一番大事なところなので、正直に分けて書く。
- 効果が出やすい: 資料を見ながら文書を作る(レポート・提案書作成)/エクセルと他資料の突き合わせ(データ入力・集計)/チャット・メール・カレンダーなど複数ツールを常時開いておく仕事
- 効果が出にくい: ブラウザ1つで完結する作業(閲覧・軽い編集が中心)/動画や資料をただ視聴するだけの時間が長い仕事/そもそも短時間しかPCに向かわない働き方
自分の1日を思い出してみてほしい。ウィンドウを切り替える回数が多いか少ないか。それだけでも、増やす価値があるかはかなり見えてくる。
1台のままがいい人・2台に増やすといい人
1台で十分なタイプ
次に当てはまる人は、無理に増やす必要はないと思う。
- 1日のPC作業が3〜4時間以内で、複数アプリを同時に開きっぱなしにしない
- 作業のほとんどがブラウザや単一のアプリで完結する
- ノートPC1台を持ち歩いて働く場面が多く、固定の作業場所がない
- デスクの空間を作業以外(食事・趣味など)にも使いたい
「モニターは1台で十分か」と迷っているなら、まずこの4つに何個当てはまるか数えてみてほしい。3つ以上当てはまるなら、今は増やさなくていい。
2台にすると効果が出やすいタイプ
逆に、次に当てはまる人は2台目を検討する価値がある。
- 資料と作業画面を常に見比べながら仕事をする(ライティング・経理・データ入力系)
- Web会議をしながら別画面でメモや資料を見ることが多い
- チャットツール・メール・カレンダーを常時表示させておきたい
- 複数のプロジェクトを並行して管理していて、切り替えが日常的に発生する
「デュアルモニター 効果 在宅ワーク」で調べると絶賛の声ばかり出てくるが、それはこのタイプの働き方をしている人の感想であることが多い。自分の働き方と照らし合わせてから判断してほしい。
「2台よりウルトラワイド1枚」という第三の選択肢
ここで正直に触れておきたいのが、ウルトラワイドモニター1枚という選択肢だ。デュアル2台か、横に長いウルトラワイド1枚か、迷う人も多い。
断定できる違いだけ書くと、こうなる。
| 構成 | 向いていること | 気になる点 |
|---|---|---|
| デュアル(2台) | アプリごとに画面を完全に分けたい/1台は縦回転で資料閲覧用にしたい | 境界(ベゼル)をまたぐ操作がある/設置スペースを2台分確保する必要 |
| ウルトラワイド(1枚) | 境目のない1つの広い画面で作業したい/ケーブル・電源を1台分に抑えたい | ウィンドウを自分で分割配置する手間がある/1台が壊れると作業画面が丸ごと止まる |
境目なく画面を広く使いたいならウルトラワイド、アプリごとにはっきり分けたいならデュアル。ここは好みが分かれる部分で、どちらが優れているという話ではない。
狭いデスクで2台置けるか、先に確認すること
横幅・奥行きの現実的な目安
「モニター 2台 デスク 狭い」と検索する人の悩みは、だいたいここに集約される。実際に置けるかどうかは、機種によって差はあるものの、一般的な横幅の目安はこうなる。
- 23〜24型モニター: 横幅がおよそ53〜55cm前後になることが多い
- 27型モニター: 横幅がおよそ60〜61cm前後になることが多い
同じサイズを2台並べるなら、単純計算でその2倍の横幅が必要になる。24型を2台なら約110cm前後、27型を2台なら約120cm前後が目安だ。加えてキーボード・マウスを操作するスペースも要るので、幅120〜140cm以上のデスクがあると余裕が出てくる。
正直なところ、幅100cm前後のコンパクトデスクで大型モニター2台をそのまま平置きするのは厳しい。ここで発想を変えるのが次の2つの逃げ道だ。
逃げ道①モニターアームで縦・前後に逃がす
横に並べるスペースが厳しいなら、アームで前後・上下に逃がす方法がある。1台をアームで浮かせて奥に配置すれば、平置きより省スペースになる。
2台をまとめて運用したい場合は、縦に2画面重ねるタイプのデュアルアームという選択肢もある。上下に画面を重ねる構成なら、横幅は1台分で済むのが利点だ。
1台だけ前後・高さで逃がしたい場合は、シングルタイプのアーム(エルゴトロンLXなど)を使う方法もある。この場合は無理にデュアル用アームを買わず、必要な台数分だけシングルアームを組み合わせる方が結果的に無駄がない。
逃げ道②モニター台で高さだけ整えて1台運用を続ける
「2台は正直まだ踏み切れない」という人には、モニター台で高さだけ整えるという選択肢もある。台を挟んで目線の高さを上げるだけでも、姿勢の負担は変わってくる。台の下の空間にキーボードやガジェットを収納できるモデルもあり、1台運用のままデスクを整理する効果もある。
予算別・在宅ワークのモニター増設プラン
1台を大画面(WQHD)に置き換える
「モニター 増やす 生産性」で悩むなら、まず検討したいのが2台目を足す前に今の1台を大画面化する方法だ。作業領域を横に伸ばすのではなく、そもそも1画面の解像度・面積を広げる考え方になる。
27型・WQHD(2560×1440)クラスになると、フルHDより表示できる情報量が増える。1画面の中で資料と作業ウィンドウを並べて置けるようになるので、デュアルにする前の選択肢として現実的だ。
まず2台目を安く追加する(23.8型FHD定番)
逆に「まずは台数を増やしてみたい」という人には、23.8型フルHDクラスの廉価モデルが定番になる。1台目を高解像度化するより先に、まず2台目を安く試せるのがこの帯の良さだ。
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デスクに置きっぱなしにしたくない・まず試したい
「増やして本当に使うか自信がない」という人には、モバイルモニターで試してみる方法もある。使わないときは棚にしまえるので、デュアル運用が合うかどうかを低リスクで確かめられる。EVICIVの15.6インチクラスのように自立スタンド付きで軽量なモデルが、この用途では選ばれやすい。
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長時間作業で目の負担が気になるなら
台数の話とは別に、画面を増やす・大きくすると意外と見落としがちなのが照明環境だ。モニターの数や解像度を変えても、部屋の照明とのコントラスト差が大きいと目の負担は残りやすい。モニターライトで手元と画面の明るさを揃えるのも、増設と合わせて検討する価値がある。
モニターを増やして後悔しやすいパターン
視線移動が増えて逆に疲れた
2台を横に大きく離して配置すると、首を左右に振る回数が増える。1台だけを凝視するより、実は目と首の疲労が増えるケースもある。左右のモニターの中心が近くなるよう、可能な限り角度をつけて「くの字」に配置するのが基本だ。ただ真横に広く並べるだけでは、かえって疲れやすくなることがある。
デスクが狭くなり結局片方を使わなくなった
「せっかく買ったのに、気づいたら1台しか見ていない」という声も少なくない。キーボードやマウスの可動域が圧迫されると、無意識に正面のモニターだけを見る癖がついてしまう。サブモニターは正面ではなく視界の端に置く、という運用でも十分機能する場合が多い。無理に真正面2台にこだわらないほうがいい。
高さ・角度が合わず結局アームが必要になった
モニター本体のスタンドだけだと、高さや角度の調整幅が足りないことがある。特に2台の高さを揃えたい場合、片方だけ台座で嵩上げする不格好な状態になりがちだ。最初からアーム前提で予算を組んでおくと、後から買い足す二度手間を防げる。
まとめ|自分に合う構成の決め方
判断の順番はシンプルだ。作業内容→スペース→予算、の順に確認していけばいい。
- ①作業内容: 複数アプリを同時に使う仕事なら2台目を検討する価値がある。ブラウザ1つで完結する仕事なら1台のままで十分
- ②スペース: デスク幅120cm未満ならアームや台で逃がす前提で考える。無理に平置き2台にこだわらない
- ③予算: 迷ったら、まず今の1台を大画面化するか、安いモニターで2台目を試すかの二択から入るのが現実的
1台を大画面にするなら在宅ワーク向けモニターのおすすめ、2台をアームで運用するならモニターアームのおすすめ、まず試したいならモバイルモニターのおすすめを見てほしい。それぞれの記事で価格帯別に比較している。
よくある質問
在宅ワークでモニターは1台と2台、どちらが多いですか?
断定できるデータを持ち合わせていないので、ここは正直に「作業内容による」としか言えない。資料を見ながら作業する職種は2台以上を選ぶ傾向がある一方、ブラウザ中心の仕事では1台のままの人も多い印象だ。台数そのものより、自分の作業スタイルに合っているかで判断してほしい。
ウルトラワイド1枚とデュアル2台、どちらがいいですか?
境目のない1画面でマルチタスクしたいならウルトラワイド、アプリごとに完全に画面を分けたいならデュアルが向いている。優劣ではなく好みと作業スタイルの問題だ。
モニターを増やせば必ず作業効率は上がりますか?
必ず上がるとは言えない。切り替えの手間が減るという体感の変化はあっても、作業内容によっては恩恵がほとんど出ないこともある。数値で断言できるような単純な話ではない、というのが正直なところだ。
ノートパソコンの画面のままではダメですか?
ダメではない。短時間の作業や単一アプリ中心の働き方なら、無理に増やす必要はない。今の画面で困っていないなら、それが一番コストのかからない正解だ。
狭いデスクでも2台は現実的ですか?
アームで縦に逃がす、片方を台で高さ調整するなど工夫すれば不可能ではない。ただしデスク幅に余裕がない場合は、無理に2台にせず、1台を大画面化する方向で考えるほうが後悔しにくい。